中谷 巌
愚直に実行せよ! 人と組織を動かすリーダー論
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人気ランキング : 10674位
定価 : ¥ 840
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2006-04-19 |
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「経済だけ最高に成長した」日本が失った大事なもの |
中谷氏の論理展開、文章展開は、みごとです。
タイトル以上に内容が幅広く、深い考察の名著です。
ビジョンやリーダーシップ、経営戦略という、計画だけ
みごとでも、机上の空論。実行できて初めて、世界の一流
の企業、優れた企業戦略である、ということを、IBMやデル
というエクセレント・カンパニーを引き合いに出して、論じて
います。
それ以上に、経済発展だけ、驚異的に実現「できてしまった」極東
の島国と、世界の歴史と、おかれている状況を、歴史、経済、組織、
神話、宗教、民族など多岐にわたる博覧強記で、天下国家のリーダー
を論じているのは圧巻です。
ビジネス新書で、これだけの内容は、最近ちょっとお目にかかれません。
一読の価値はあまりあるほど十分にあります。
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リーダー論に限定されない,日本の現状に対する問題提起がある |
『リーダーになるべき資質,そのために必要な取り組み』を基幹に据えて議論しており,現状の日本の教育を過去(戦前教育)と比較したり,『教養』の必要性,日本文化の位置づけに及ぶ広範囲に渡る議論を展開している.
最も印象に残った一節は,『教養』 とは何か,リーダには教養が必須であると言う指摘をしている点.過去の日本歴代首相に対してエリゼ宮で出されたメニューから,当時のフランスが彼らをどう評価していたかが分かるという事例.日本人はワインを飲むのが一般的とは言えないが,フランスに行って,もてなしてもらうのに,ワインのことが全く分からない,先方の配慮に気付きさえしない人に国を代表するリーダーとして相応しいか? との一節は,非常に的確な指摘だと感じた.この背景には,戦後の日本教育の平等主義が影響していることを示唆する一面もあり,個性を優先的に伸ばさない現状日本の教育が,『Japanese businessman are boring』と外国人に言わせる起点となっているとの議論には,身につまされるところである.これは,我々のビジネスにも共通するところである.外人との会話で,話題に困ることはよくあることであろう?
この他,宗教観,世界のリーダーを事例にしたリーダーシップのあり方,その万国共有化は可能かなど,多岐に渡る議論があるが,タイトルにもあるように,リーダーは孤独であり,その愚直な行動で部下を引っ張らなくてはならない.小生考えるに,リーダーは部下に対するサービス業たる一面(部下の能力を最大限引っ張る環境作りが必要という意味で)も備える必要もあるので,中谷先生が指摘されるリーダーの姿勢には共感するところが多々有ったのである.
細かいことは抜きにして,一度読んで頂きたい,この夏最も印象に残った一冊です.現状の自分の生き様を見直す,何かをつかめる一冊のような気がします.
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タイトルほどには中身のインパクトに欠けるのが残念 |
サブタイトルに「人と組織を動かすリーダー論」とあるように、
リーダーシップについて書かれた本です。
内容は『PHPビジネスレビュー』に掲載したものをまとめたもの。
他の方も言及されていますが、
「愚直に実行する」ということは、この本で論じられている
4つのリーダーシップの条件のひとつに過ぎません。
そのため、このタイトルに押されて購入した私としては、
全体を通読したら逆にタイトルのインパクトが薄れてしまいました。
それ以外の個々の論考も悪くないだけに、
主張のコアがぼやけてしまったようで残念。
個人的にはタイトルのテーマに絞って
ぐいぐい求心的に論を進めて欲しかったです。
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リーダーとはこうあるべきだ!という1つの意見 |
タイトルの「愚直に実行せよ」というのは、
リーダーに必要な数ある要素の1つ。
本書のメインテーマはリーダーシップ論であり、
全編を通じてリーダーのあり方について述べられている。
具体例も何件か紹介されているが、精神論が中心であり、
啓蒙書といっても差し支えないだろう。
世の中にはいろいろなタイプのリーダーがいるが、
本書では主に日本のリーダーを対象としている。
日本人にとっては非常に身近でわかりやすいリーダーではあるが、
当然のことながら人によっては異論もあるだろう。
ただ、それはそれで仕方がないとも言える。
数あるリーダーシップ論の1つとして参考程度にとどめるのが
本書の賢い使い方ではないだろうか。
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トップリーダーではなく、2番手の参謀を目指す。 |
PHPという出版社が好きでよく読みます。今回、PHP
ビジネス新書が創刊したということで、興味を持ちました。
現在、上海で営業部長をしており、中国人・日本人のマ
ネジメント(モチベーションアップも含め)を勉強中でこ
の本を読み始めました。
日系企業では、ずっとトップを走っているといつか下か
ら足をすくわれる。トップ下の2番手の参謀役の方が長続
きする。リーダーになってからは、周囲の意見を聞きなが
ら調整するタイプの方が安全である。
また、1番は自分の努力だけではなれないものである。
運も必要だと思う。しかし、2番手であれば努力で何とか
なる。常に2番手をキープしていれば、いつかチャンスは
訪れると思う。
日本の会社では、現場に当事者意識を植え付けることが
重要。現場によく足を運び現場の意見を吸い上げて、権限
も委譲する。日本企業の競争力の源泉は、マネジメント層
ではなく現場レベルの改善を含めた、当事者意識の高さに
ある。
リーダーは教養を身につけるべき。経営だけでなく、歴史
・哲学・グルメ・文化・宗教など幅広い知識と経験が器を大
きくし、周囲から信頼される。
p.s.巻末に参考文献リストをつけてもらいたかったです。
野口悠紀雄氏は著作の中で必ず参考文献リストと索引をつけ
ています。